上棟式の「しきたり、ならわし」

上棟式の慣習

上棟式の行われる場所、これは地域によって異なります。2階の屋根の上であったり、2階の床レベルであったり、1階の床レベルであったりと、いろいろです。さすがに最近では2階の屋根の上は危険なので上棟式が行われることは少なくなっていますね。

祭壇の飾りつけ

まずは、祭壇を作り、中央に幣串(へいぐし)を飾ります。
棟札(むなふだ)には表側に神様、裏側に建築主や設計者、施工者が書かれ、脇に置きます。
棟札については一枚の板に表裏、墨で書くのが一般的ですが古くは一枚ずつに墨で書きはりあわせたという話もあるようです。
この他に、供物(お頭付きや野菜、果物など)と洗米、塩、水が置かれお祝いの清酒と御神酒もおかれます。
祭壇

その他の「風習、ならわし」

通常、上棟式に参加し屋根に登るのは男性のみとし人数も奇数にします。
幣串と棟札は式が終了と共に祭壇から下げ、後に屋根裏に納めます。これは家内安全、無災害を祈念するものです。
棟札幣束

棟礼の表に書かれる「五帝龍神」と「岡象女神」は、 どちらも鎮火防火を司る神と言われています。 上棟に際し、この家が火災などにあう事無く、末長く栄えるようにとの願いを込めて、奉られた。

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建前の由来