上棟式のご祝儀
職人さんへのご祝儀
上棟式で気になる(悩む)項目のひとつに職人さんへの「ご祝儀」があります。
ご祝儀はどれくらい渡せばいいのか?施工会社にはご祝儀を渡した方がよいのか?など悩む方が多いのではないでしょうか。
「本来、ご祝儀は気持ちなので相場というものはない。」、「お気持ち程度でいいと思いますよ。」などと、よく言われてますが、よい家を建ててもらうために大工さんに失礼のないような金額(相場)を知りたいという気持ちが強いのではないかと私は思います。
私も上棟式を行ったのですが知りたい情報を探すのに時間がかかった記憶があります。これから上棟式を予定されている方の参考になればと思い、一般的なご祝儀金額や、ご祝儀の目的・意味について紹介しようと思います。
ご祝儀の相場
「祝い事」には必ずといっていいほど「ご祝儀」を渡しますよね。「結婚祝い」であったり、「出産祝い」であったり...。
上 棟式も無事に棟が上がったという祝い事になりますので、ご祝儀という考え方があてはまります。しかし、結婚祝いや出産祝いは身近におきる祝い事であり、ご 祝儀の相場を知る手段が多くありますが、上棟式という祝い事は一生のうち一度しかありません(2度3度と家を建てる場合は別ですが..)ので相場を知る方 法が少ないです。
施工会社に「ご祝儀はどれくらい渡したらよいのでしょう?」と相談するとよく言われる言葉が、「お祝いごとなので、気持ち良くできる範囲でよいかと思います。」....確かにその通りなのですが、もう少しご祝儀の目安になるものが欲しいですよね。
上棟は、大工の棟梁が知り合いの大工さんを呼んで人手を増やし一日で棟上をするため、その日の日当に当たる分をご祝儀としてお渡しするという風習があったようです。大工の棟梁は上棟時だけではなく、家が完成するまでお世話になるのでご祝儀を多めに渡すのが一般的です。
一般的なご祝儀相場
棟梁 2万円~3万円程度
現場監督等の最高責任者 1万円~2万円程度
その他大工さんや現場担当者 5千円程度
ちなみに私はご祝儀として、
棟梁 3万円
その他大工さんや現場担当者 5千円 を一人ずつ手渡しで「ありがとうございました」とお礼を言って渡しました。
これ以上のご祝儀金額負担は施主にとって大変なものとなりますし、上棟式に出席する側もお金が目当てというわけではないのでこれくらいで十分ではないかと思います。中には棟梁に何十万、担当者にも数万円渡す人もいるそうです。上を見るとキリがありません。
大切なのは十分な挨拶と誠意を尽くしてもてなすことではないでしょうか。また、祝儀袋の字は丁寧に心をこめて書きましょう。(意外とこういう所で気持ちが伝わることもありますので。)
最後に...
棟 梁や大工さんたちへの感謝の気持ちを表す意味でも、上棟式は行ってご祝儀を渡すようにした方がいいと思います。上棟式を執り行わないからといって棟梁や大 工さんが仕事の手を抜くなんてことはありませんが、上棟式を行うことによって、立派な家を建てて欲しい、大切なマイホームにしたいという施主の気持ちが伝 わるかと思います。