上棟式の準備
上棟式で必要な準備
上棟式を行うにあたり準備が必要となりますが、どういったものを準備しておく必要があるのでしょう。上棟式は始めての方がほとんどだと思いますので、わからない事ばかりだと思います。
ここでは、上棟式を行うにあたり必要なものを紹介します。ただし地域によっては準備する内容が異なる場合もありますので、施工会社などに準備するものを確認しておくと確実です。
※上棟式は正式には神主に依頼するのですが、最近は棟梁が代行して執り行うことの方が多くなっています。なので、ここでは神主さんを呼ばない略式的な上棟式についての準備を前提として紹介しています。
上棟式で施主が準備するもの
◆塩・米・酒
建物の四方にまいて清め上棟の儀を行うときに使います。
◆神饌物
水、塩、米、お神酒、鮮魚(赤身)、海の幸(昆布・するめ)、山の幸(野菜)、果物(季節のもの)、鏡餅・撒餅・隅餅(地域により異なる場合あり)、撒銭
◆上棟セット
・吹流しなど
棟梁が儀式を行う際に必要となります。
◆休憩時のお茶(10時と15時)
お茶とお菓子など
◆お昼ごはん
仕出屋等で千円~2千円程度の弁当(人数分)
◆直会(宴会)のための飲み物と食事
お酒・ビール・ジュース、宴会用の料理(3千円~5千円程度×人数分)
◆ご祝儀・引き出物
棟梁には2万円~3万円、他の大工さんなどには5千円程度×人数分
◆その他
もちまきを行う場合は、「もち」や「おひねり」など
上棟式の時に祝儀を渡す場合は、引出物を省略することもあるようです。これも地域によって違いがありますので、担当者に確認してみて下さい。
ちなみに、引出物を渡す場合、下記のようなものをお渡しします。
折り詰(鯛、お赤飯、こんぶ等、)、酒2合瓶と折り詰、酒2合瓶と乾物の詰め合わせ、紅白の餅、紅白のまんじゅう、海苔、お茶、お菓子など
その他注意点
料理やご祝儀を準備する上で、事前に出席者の人数を施工業者に確認しておく必要があります。どの程度のお酒や料理、おつまみが必要かは地方によって相当異なりますので施工業者とよく相談し、「人数の確認」、「上棟式当日の段取り」の準備をすすめると良いでしょう。
上棟式の日取りは大安吉日を選ぶ事が多いと思いますが、工事の進行状況や施工業者、大工さんの都合にも左右されますので、 施工会社や工務店の担当者と工事のスケジュールや進み具合を十分打ち合わせておきましょう。
上棟式で準備することって、結構ありますね。ここで紹介した「準備するもの」は地域や施工会社(特にハウスメーカー)によっては不要なものもありますので、施工会社などに必要なものが他にないか、不要なものはないか、確認しておきましょう。
上棟式の豆知識
その1「昆布とするめ」
神饌物で用意するものの中に「昆布とするめ」がありますが、これって意味があるんです。
昆布はコンブにかけて…「悦ぶ(よろこぶ)」だそうです。
スルメは、…噛めば噛むほど味が出ることから、「幾久しくご縁が続きますように」という意味でお供え物として使われています。
その2「撒きもの」
上棟式では、天と地の神様に捧げるという名目で、見物人に様々なものが投げられます。たとえば、餅や銭、こんぶ、するめ、大根などが撒かれます。大根を撒 くなんて聞いた事がないのですが、大根は消化がよく「胸が焼けない」ことから「棟が焼けない」と火伏せにつながるからだそうです。(地域による)
上棟式で銭や餅を撒くことは各地で行われていますが、この時に撒かれた餅を焼いて食べる事は火事につながるといわれ、決して焼いて食べてはいけません。また、上棟式で投げられた銭(現在は5円玉が多い)は、火棚の上に上げられ火除けのまじないとされたそうです。
火棚とは囲炉裏の上につけられた平台。角材や丸太を格子状に組んだもので、濡れた衣服を乾かしたり、食物を置いたりする目的に用いられています。